9月11日(金)
鹿児島中央から乗車した特急はやとの風2号は肥薩線を北上する。

(特急はやとの風2号。霧島温泉駅にて)
肥薩線内に入り、嘉例川、霧島温泉、大隅横川、粟野と停車していく。
観光特急として運転しているため、各停車駅とも数分ずつ停車する。
まず、嘉例川。
1面1線の停留場。
そして、年季が入った木造駅舎だった。

(嘉例川駅駅舎)
駅舎内には、開業日などが書かれた案内が貼られていた。

(壁に貼られた案内)
案内によれば、明治36年1月15日に開業して、それ以来の駅舎とのこと。
明治36年=西暦1903年。既に106年を経たことになる。
おそらく朽ち果てない限り、このままあり続けるのだろう。
また、この駅でも売られている駅弁「かれい川」の案内も。
それによれば、月曜日以外であれば2日前まで、JR九州の窓口で予約
できるそうだ。そして、この駅では土日の11時から発売するとのことだった。
今回利用した列車だと少し時間が早いため、土日であっても入手は困難
だったが、次回は是非この駅で売られる駅弁「かれい川」を購入し、駅舎を
眺めつつ頬張ってみたいと思った。
つづいて、お隣の霧島温泉。
1面2線の停車場。
嘉例川駅とは異なり、コンクリート製の駅舎。

(霧島温泉駅駅舎)
開業当初は、牧園と名乗っていて、昭和37年に霧島西口駅に改称された。
確かに、前回訪れた時、なぜゆえ「西口」と思った憶えがある。
その後、2003年に霧島温泉駅に再度改称された。
しかも改称後、無人駅だったものが簡易委託駅に。
そして、大隅横川。
嘉例川ほどではないが、年季が入った木造駅舎だった。

(大隅横川駅駅舎)
ここの駅舎の柱には、第二次世界大戦の際に受けた機銃掃射の後が。

(柱に機銃掃射の後が)
機銃掃射というと、今年1月に引退したEF55も受けたと聞いたことがある。
こうやって、歴史の生き証人として残る建造物も少なくなりつつあるので、
是非大事に保存していって欲しいと感じた。
最後は山野線の分岐駅だった粟野。前の3駅と比較し、停車時間は短かった。
ちなみに山野線といえば、ループで勾配を攻略したローカル線。
JR化してすぐの昭和63年に廃止となった。
粟野を発車すると、終点吉松。
鹿児島中央から約1時間40分弱の道程。
なお、この特急「はやとの風」での国盗りは一つも無かった。
(つづく)
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